よい家は「窓」が決め手 えびすや家づくり勉強会第7回 Vol.1
2022.09.29
第7回えびすや家づくり勉強は、「窓」についてです。
参考とするテキストには、日本の樹脂サッシの開発に最初から携わったYKKAPの水上修一氏が「あたらしい家づくりの教科書」のなかで述べている文章を使わせて頂きました。
なぜ、いい家をつくるためには「窓」が大事なのか?
窓には、採光、通風、そして眺望という3つの大事な役目があります。
そしてもう一つ、日射取得という重要な役目もあります。
冬の寒い時期に窓から差し込む日射は暖かくて、心地いいものです。
上で述べたように、住まいには窓が必要だということは、改めて言うまでもないことです。
問題は、その使い方であり、また、どんな窓を使うかによって、その家が居心地のいい家になるか、はたまた、居心地の悪い家になるかが決まるということです。
居心地の良し悪しを決める大きな要因の一つとしてここでは家の断熱性について考えてみます。
私の家もそうですが、20年から30年前に建てられた家の断熱性は概して低く夏は暑くて、冬は、暖房無しでは寒くて耐えられません。冷暖房をしていない部屋は夏は熱中症、冬はヒートショックで命を落とすことだって十分考えられます。
上の図はその頃に建てられた家の熱の移動を表したものです。
これを見ると冬は家の中の暖かい熱が逃げていくのが窓が全体の半分近くを占めているのが分かります。夏はなんと、外の暑い熱が入ってくる割合が窓が全体の7割を占めています。
居心地のいい家をつくろうと思えば窓の性能をよくしないとだめだということがこのことからも良く分かります。
この当時一般的に使われている窓は、アルミサッシ枠でガラスは1枚の単板ガラスです。
その後、アルミ枠でガラスはペア、そして、アルミと樹脂の複合枠とペアガラス、
現在では、徐々にではありますがアルミではなく樹脂製のサッシが使われるようになってきています。そしてガラスもペアから3枚のトリプル、メーカーによっては5枚のガラスを使った樹脂サッシも出てきています。
次回Vol.2ではサッシのいろんな種類とその特性についてご説明させていただきます。
次の記事:よい家は「窓」が決め手 Vol.2
えびすや家づくり勉強会アーカイブ
第6回 テーマ:よい家は「断熱」「気密」が大事
第5回 テーマ:よい家は断熱に優れている