一人暮らしの初期費用ってどのくらいかかるの?
2023.02.24
新年度を間近に迎えるこの時期、進学や就職に伴って実家を離れて初めて一人暮らしを始める方も多いと思います。
初めての場合は特に、どのくらい初期費用がかかるか気になりますよね。
初期費用とは大きく分けて次の3点の事を言います。
・引っ越し費用
・生活用品をそろえる費用
今日はこの中の、賃貸契約にかかる費用について詳しく見ていきたいと思います。
不動産会社や物件によって様々ですが、一般的に賃貸契約の初期費用の相場は家賃の5~6ヵ月分ほどといわれています。その内訳が以下の項目となります。
①敷金
敷金は退去の際、お部屋を傷つけたり汚してしまったりした時の修繕費に充てるためにあらかじめ借主(部屋を借りる人)が貸主(部屋を貸している人)に預ける費用です。また、借主が家賃を滞納した場合にも敷金から補填されます。
敷金は貸主に預けているお金なので、家賃をきちんと払っていて、お部屋を綺麗に使っていた場合は返してもらえることもあります。また逆に、お部屋の損傷が激しく、修繕費が高額になった場合などは、敷金で賄えなかった分は追加で支払わなければならないこともあります。 相場としては、家賃の1~2カ月であることが多いです。
②礼金
礼金は借主が貸主に対して御礼として支払う費用です。そのため敷金と異なり返してもらえません。
こちらも家賃の1~2か月が相場です。
③仲介手数料
仲介手数料は不動産会社へ支払う手数料です。お部屋の紹介や内見の同行、契約手続きなどへの対価として支払われます。
賃料の1ヵ月分が相場です。
④前家賃
家賃は、契約月と翌月分を契約時に支払う必要があります。契約当月分は、月の途中からの契約の場合は日割となります。1日付けでの契約であれば、1ヵ月分のみの家賃の支払いで良い場合もありますが、契約によって異なります。
⑤鍵交換費用
鍵の交換費用は、鍵を付け替えるための費用です。
借主の希望があれば前の鍵をそのまま使う場合もありますが、防犯上のリスクが高いため交換が推奨されます。
費用の相場は鍵の種類によりますが2万円前後です。
⑥保険料
保険料は主に火災保険の事を言います。火災や水漏れなどで建物や家の中のものが被害にあった場合に備えて加入します。ほとんどの物件で火災保険の加入は必須となっています。また、地震による被害に備えて併せて地震保険に加入することもあります。
不動産会社によって保険が指定されていることが多いですが、自分で選ぶ場合は条件に合った補償内容であるかきちんと確認したうえで加入することが大切です。
相場は1~2万円です。
⑦家賃保証料
家賃保証料とは、家賃保証サービスを利用する際に掛かる費用の事を言います。家賃保証サービスとは主に家賃の支払いが滞った場合に、保証会社が立替払いをしてくれるサービスです。保証会社やプランによって保証内容は様々です。物件によって利用が必須であったり、連帯保証人が建てられない場合の代わりとなる場合もあります。
相場は家賃の1ヵ月程度、また月額で家賃の数%かかる場合もあります。
まとめ
お部屋を借りるときの初期費用は、ある程度まとまった金額を最初に支払わなくてはならず、気になる方が多いと思います。特に初めての場合分からないことが多いので、あらかじめどんな費用がどのくらい必要なのか、おおよその金額を確認しておくことは大切です。その上でわからないことは何でも不動産会社に聞いて、不安のない状態で契約に臨みましょう!
森安 晴香
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