内装を壊さずに快適性アップ!赤磐市で行った天井・床下断熱工事《施工事例紹介》
2025.07.16
岡山県赤磐市にお住まいのN様邸にて、4年前に実施した断熱改修工事をご紹介します。
築12年の住宅において、内装やデザインにはご満足されている一方で、冬の寒さや夏の暑さに年々お悩みが深まってきたとのこと。暖房はエアコンに加え、石油ストーブやファンヒーター、寝室ではオイルヒーターまで使っていたそうです。
「できるだけ現状のままで、暮らしやすい家にしたい」
そんなご希望に応えるべく、内装を一切壊すことなく断熱性能を向上させる施工方法をご提案しました。
見えない部分から、確かな変化を。
改修では、天井裏には20cm、床下には10cmの硬質ウレタンフォームを吹き付け、外気の侵入を抑える断熱層を形成します。その際、天井裏は天井点検口、床下は床下点検口からホースを入れて吹き付けます。
この時気を付けないといけないのが、壁と壁の間や床との接合部に発生する“気流”を止める処理です。
気流止めの処理がなされていないと、いくら天井や床を断熱しても隙間から熱が逃げてしまいます。そのためこちらの現場でも、ウレタンの吹付工事前に、気密性を高める施工を実施しました。
写真で見る施工前と施工後
【天井裏施工前】

施工前の天井裏には、断熱材の間に大きな隙間があり、外気が室内に伝わっている状況が確認されました。ユニットバスの周囲や小屋組み部分には、断熱材の欠損も多く、冷暖房の効きにもムラが生じやすい状態でした。
【天井裏施工後】

施工後は、天井裏全体が吹付ウレタンでしっかりと覆われ、隙間なく断熱層が形成されました。床下についても、同様に断熱材が隙間なく充填されています(下の写真)。


あわせて、結露が発生していた勝手口ドアを断熱仕様のものへ交換。冬の間、拭いてもすぐに結露が垂れていたドアが、今では乾いた状態を保ち、夏の強い日差しも和らぎました。
❄️施主様の声をご紹介します(N様より)

冬の最低気温が-5℃になる赤磐市では、エアコンに加え石油ストーブ・ファンヒーター・オイルヒーターを併用していましたが、年々寒さが堪えるようになっていました。
昨年、パッシブハウスジャパン会員のえびすやさんに相談し、予算内で効果が期待できる断熱プランを提案いただきました。
施工後半年経ちましたが、エアコンの効きが格段に改善し、夏は28℃、冬は21~23℃設定で快適に。室温の上下ムラが減り、電源を切った後も温度が保たれるようになりました。
電気使用量も前年より17%削減(8時~23時計測)。石油ファンヒーターは廊下の1台だけになり、灯油の消費も月5~6缶→1缶程度に。
また、結露がひどかった勝手口ドアも断熱型に交換。滴り落ちていた水滴がなくなり、夏もまるで「見えないバリア」が張られたように快適になりました。
今では、玄関を開けるたびに「ホッ」とする家に。最近は寒がりなオカメインコも新たな家族として迎えることができ、「寿命も延びたかもね」と笑っています。森安社長はじめ、関係者の皆様には心から感謝しています。
「お施主様の声」詳しくはこちら
🌱さいごに
今回の工事では、内装を一切壊さずに、断熱性と居住快適性を両立するリフォームを実現しました。冬の寒さ・夏の暑さ、そして冷暖房効率にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。補助金も活用可能です。