えびすや日記

             

吉備の国パッシブハウスの一年点検にお伺いしました!

岡山でパッシブハウスを建てるならえびすや

昨年の4月に竣工した吉備の国パッシブハウスの一年点検にお伺いしてきました。

その際に、一年お住まいになってみてのご感想や、弊社で家を建てようと決めていただけた経緯など、インタビューさせていただきました。

一年点検では特に気になるところもなく、インタビューの中では、実際にお住まいになられての実感のこもったうれしいお話を聞くことができました。(お施主様インタビューについてはこちら)

当日伺った際に、ご主人のK様に玄関の扉を開けて出迎えて頂いたのですが、家の中に入った瞬間、空気が何とも言えず心地いいなと感じました。
一緒にお伺いした社員の一人が、「朝の蒜山高原の空気」と同じ感じがしたと言っております。

外はムシムシとして、ちょっと汗ばむような天気なのに、一歩家の中に入れば、少しひんやりして、からっとして、それでいて柔らかい空気に包まれる。床面積33坪の平屋で稼働しているのは壁掛けの6畳用エアコン1台だけです。それも除湿モード。

どうしてこんな事ができるのか?

それがパッシブハウスなんですと言ってしまえばそれまでなんですが、ここではもう少し詳しくお話します。

まず、建物の断熱性能を表すUa値(平均熱貫流率)が0.24W/㎡・Kという超高断熱であるということ。

屋根と外壁と基礎を断熱材で覆って、窓は樹脂製枠でガラスはトリプルガラスの高断熱サッシ、玄関ドアはスウェーデン製の木製高断熱ドアを使用しています。

次に、建物の気密性能、つまり家に隙間がどれくらいあるのかを表すC値(相当隙間面積)が0.1c㎡/㎡と、超高気密であること。

このような仕様にすることで、外部からの熱の影響を受けにくくなり、室内の環境を一定に保つことができます。

冬の寒い日に窓際や外部と接する壁際に行くと、いくら部屋を暖房していたとしても、ヒヤッと寒さを感じられたことはありませんか?

これは断熱が十分できていないために起こります。また隙間が多いと、そこから外部の空気が入ってきて寒さの原因になります。

パッシブハウスでは断熱と気密を十分にとることで、家のどこでも同じくらいの温度に保つことができるため、温度差ができず空気が柔らかく感じられるのです。

そして、もう一つ大切なことが換気です。

換気には3種類ありますが、パッシブハウスでは、最も計画的に換気を行える「第1種換気」を使用します。

吉備の国パッシブハウスではまず、室内に空気を取り入れるところにトルネックス社製の空気清浄機を設置しています。

ここで外部からの空気に含まれている花粉やPM2.5などの汚染物質を排除しますので、外気よりもきれいな空気が室内に入ってきます。

さらに、全熱交換型の換気システムを用いることで、室内の温度はそのままに、空気の汚れだけを外部に排出することができます。

ここで、気密性が高いと息が詰まるんじゃないかと思われる方がよくいらっしゃいますが、それは誤った認識です。

むしろ、気密性能が高いおかげで計画的な換気ができ、家全体の空気が澱むことなく換気できます。しかも効率的で省エネ。

もう一つ申し上げれば、最近は、温暖化で夏の断熱が課題となっています。冬には窓からの日射が室内の温度を上げてくれますが、夏には逆に暑さの原因になります。

パッシブハウスでは夏の暑さ対策として、窓の日射遮蔽を大事なポイントとしてとらえています。吉備の国パッシブハウスでは、南に向いた窓には軒の出を深くするとともに日射遮蔽の為にYKKのアウターシェードを取り付けています。

また、建物の性能とは直接関係はありませんが、室内で使う材料には極力自然由来の木材や塗料・壁材を使うようにしています。
室内のデザインもシンプルで飽きのこない落ち着いたものにしています。

間取りもパッシブハウスならではの断熱性を生かして、間仕切り壁や建具の少ない、広々として窮屈でない気持ちのいい空間を作っています。

パッシブハウスを一言でいえば、快適で省エネな家ということになります。

この良さを分かっていただくには、言葉でいくらご説明をさせていただくよりも、一度ご体感いただくことが何よりも効果的だと思います。

8月1日から8月31日まで日本全国で行われる「パッシブハウスオープンデー」に吉備の国パッシブハウスもエントリーさせていただき、8月4日にお施主様のご厚意で体感会をさせていただくことになっています。

「パッシブハウス、冬は暖かいんだろうけど夏はどうなのかな」とご心配な方、パッシブハウスは夏も快適です。ぜひ一度確かめにいらしてくださいませ。

➤「吉備の国パッシブハウス体感会」の詳細はこちらから

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